SharePoint Online(SPO)へPower BI レポートを埋め込む方法を調べてみた件
この記事は Microsoft Power BI Advent Calendar 2017 に参加しています。
Power BI レポートをSPOサイトに埋め込めるコトをご存知でしょうか?
今回は、どうやったら実現できるか?実現する際の諸注意は?を調べてみたいと思います。
■概要
SharePoint Online(以降、SPO)のモダンページに標準装備されたPower BI レポート用Webパーツを利用する前に情報を集めよう。
■必要なモノ
- SPOサイトコレクション(要モダンページ対応)
- SPOサイトページを編集できる権限
- 表示させたいPower BI レポート(※Power BI Service経由)
- めげないココロ
■手順
手順は下記公式サイトにまとまっているので、そちらを参照ください。
SharePoint Online にレポート Web パーツを埋め込む | Microsoft Power BI
英語はこちら。
Embed with report web part in SharePoint Online - Power BI | Microsoft Docs
- Power BI Desktopを利用している場合、Power BI Serviceに発行する
- Power BI Service に発行したレポートのURLを取得する
- 用意したSPOサイトへPower BI用Webパーツを配置してURLを叩きこむ
簡単に言うと以上3ステップで実現できます。
んが。
Office 365、SPOに不慣れな方は上記公式サイトを確認しても「よくわからない」と思うポイントがいくつかあると思います。ので、今回はそこの不安を取り除けるような補足ができれば良いかな、と思い記事を書いております。個人的には、経験上よく質問されるポイントと回答を準備するイメージです。
Q1:”最新式のページ”ってなんじゃい!?
上記で紹介した公式サイトの冒頭に注意事項として書いてあるのですが、いきなり初心者ゴロシかも?と思った箇所があるので補足しておきます。ちなみに、日本語より英語サイトのほうが解りやすいです。
日「SharePoint Online の Power BI (プレビュー) Web パーツには、最新式のページが必要です。」
英「The Power BI web part for SharePoint Online requires Modern Pages.」
まずはSPOの”ページ”と呼ばれる概念について。皆さんがSPOサイトへアクセスした際、おそらく1番始めに表示される画面のコトだと思ってください。かなりザックリした説明ですが、今回やりたいコトに対しては十分な理解だと思います。
そのページに対して、現在「クラシック」と「モダン」の2種類が機能として用意されています。「クラシック」はその名の通り旧式、「モダン」が最新式になります。この「モダン」ページを利用してくださいね、と言っているワケです。
ちなみに、モダンページはプレビュー段階の機能もあるため、頻繁にアップデートが実施されています。設定手順などは”SharePoint Online モダンページ”等で検索いただいて、最新情報をご確認いただくのがベターかと思います。
Q2:Webパーツに埋め込んだけど他メンバーが確認できない
公式サイト「レポートへのアクセスを許可する」の章に記載してありますが、イマイチよくわからないと思います。当方も上手く読み解けてない部分なのですが、間違いを恐れずに言うと・・・
- Power BI Service側で共有をかける
- Power BI Premiumにレポート配置する
上記2つの手段しかない、です。Power BI(無料版)、所謂”ぼっちBI”ではSPOに埋め込まれたPower BI レポートを閲覧できない、ってコトですね。
2点だけですが、戸惑うポイントだと思っています。ちなみに、Power BI で「Webに公開」という機能があり、それを利用することでSPOのWebパーツで共有をすることも可能なのですが・・・。それは、ワールドワイドへ問答無用に全力公開する機能になりますので、よく把握されたうえで選択くださいませ。
SPOは普段から利用している、またはサイト管理者だよ、だけどPower BI ってよくわからない、という方。Power BI を利用しているけど、SPOでレポート共有できるって聞いたけど、よくわからない、という方。片方は精通されていても、もう片方の知識や経験が無いと不安になりますよね。両者の知識を持った人間が居るか、お互いが協力しないと実現しない部分です。そんな方々が少しでも「なるほどね」と思っていただければ幸いです。
是非、皆さん協力して業務をオモシロくしていきましょう。