PowerApps + Flow アプリ作成研究所 in 名古屋 #0 Q&Aコーナー残に応える件
先日、PowerApps + Flow の勉強会 at 名古屋 の第0回へ参加(運営支援?)してきました。
当方は Kosuke9638 さんと一緒に、ラストのQ&Aコーナーでファシリテーターを担当させていただきました。質問の収集はPBIJP758と同様に Sli.do を利用。質問者も回答者も真面目な話しや笑い等も交えながら進めていたのですが、終盤に時間が足りなくなってしまいまして・・・。終盤で早足で対応になってしまいました。
で、ちょっと気になって Sli.do を再チェックしていたら・・・未回答のQAが残っているコトに気づきました(汗
QAではない意味のない挨拶等に埋没してて、全く当日は把握できてなかったと想定。質問を投稿いただいた方、その時に気づけなくて申し訳ありませんでした!
と、いうことで。この場を借りて、残っていた幾つかの質問へ回答をしたいと思います。なお、詳細は公式情報などを各自ご確認ください。
- Q:PowerApps のバージョン管理はどのように行うのがベターですか?
- Q:デバッガは充実化されますか?
- Q:PowerAppsは、組織外の不特定多数の方に使ってもらえるようになる予定はありますか?
- Q:社内で新しいOffice365関連の色々を紹介したいのですが、関連のアイコン素材などどこで手に入れたらよいですか?
- Q:PowerApps から Office 365 グループを作成することは可能ですか?弊社ユーザーの命名にセンスがカケラの無いために、プレフィックスをつけたいのです…。
- Q: PowerAppsで作ったアプリをGooglePlayに出せますか。
- Q:Power Apps でボタン押下で位置情報を保存することはできたが、自動で定期的にロギングするようなコトができなかった。どうやってやっているの?
Q:PowerApps のバージョン管理はどのように行うのがベターですか?
クラウド側で自動でやってくれます。GitとかAzure DevOps(旧VSTS)などは不要です。
Q:デバッガは充実化されますか?
Visual Studio や VS Code ばりのデバッグをイメージされているのであれば、そのレベルでのデバッグはできません。PowerAppsアプリを作る → すぐ実行 → 効果を確認、というコトは簡単にできます。ひとまず、お試しください。
Q:PowerAppsは、組織外の不特定多数の方に使ってもらえるようになる予定はありますか?
2018年9月現在、ライセンスを保有しないユーザーへの提供はできません。また、外部ユーザーへの提供もできないそうです。
「今後のVerUpにご期待ください」かな、と個人的には思います。Power BI Embedded や Premium のように特殊な課金をすることで開放できるなどの選択肢が増えるといいですね。
Q:社内で新しいOffice365関連の色々を紹介したいのですが、関連のアイコン素材などどこで手に入れたらよいですか?
・アイコンとダイアグラム
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/architecture/resources/diagrams
シンボル/アイコン セットはこちら。
Azure や Office 365 のアイコンが詰め合わせになってます。
https://www.microsoft.com/en-us/download/confirmation.aspx?id=41937
Visioステンシルはこちら。
https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=35772
・Microsoft Image Gallery
https://news.microsoft.com/imageGallery/
利用条件等は遷移先のサイトにてご確認のうえご利用ください。また、ダウンロードサイズが大きいので安定した回線推奨です。アイコンセットはここ2年ほど、毎年更新されてます。なので、また来年ぐらいに再チェックすると画像が増減してたりします。
Q:PowerApps から Office 365 グループを作成することは可能ですか?弊社ユーザーの命名にセンスがカケラの無いために、プレフィックスをつけたいのです…。
2018年9月現在、Office 365 管理者オペレーションを PowerApps や Flow で自動化することはできません、とのコトです。どうしても自動化したいのならば、Azureの自動化系(Functionsなど)と、PowerShell等を組み合わせたアイディアで対応するしかないのかな?と思います。
なお、命名に関する強制力に関しては下記が参考になるかと思いますので、お試しください。
Office 365 グループの名前付けポリシー - Office 365
Azure Active Directory での Office 365 グループのグループ名前付けポリシーの設定 (プレビュー) | Microsoft Docs
※残じゃないけど気になるので念のため記載
Q: PowerAppsで作ったアプリをGooglePlayに出せますか。
出せません。GooglePlay や Apple Store からダウンロードした「PowerApps のモバイルアプリ」上で動作するアプリになります。また、PowerApps アプリを利用する際に、作成されたアプリのテナントに所属するアカウントでサインインする必要があります。「PowerApps ライセンスを保有するテナントで、所属ユーザーのみ利用可能なアプリが作れる」というイメージとお伝えしたほうがよい?ですかねぇ。
さて、Sli.do での QA残は以上となります。ホント、質問してくれた方ごめんなさい。一応「いいね」の多い順から回答します、と告知させていただいてたので運用ルールどおりなんですがね。当日に「こんなの残ってますね。でも時間切れなんで、ごめんなさい」ぐらいはお伝えできたな、と。チョッと終盤バタバタしたのが反省点です。
ちなみに。
Power Apps アプリで位置情報を特定し、MS Flowをアプリから呼び出してデータを蓄積。その後、Power BI でビジュアライズする、という簡単なデモを当方がお見せしたんですよ。それに関する質問を口頭でもらっていたので載せておきます。(※忘れないウチに)
Q:Power Apps でボタン押下で位置情報を保存することはできたが、自動で定期的にロギングするようなコトができなかった。どうやってやっているの?
タイマーコントロールを利用しています。例えば1分(60秒)間隔でデータを追加していく場合は下記のような手順になります。なお、緯度・経度などの位置情報を取得するなり描画する処理は既にアプリ上に存在する前提でお願いします。
■手順例
- タイマーコントロールを設置
- プロパティ [期間]を”60000"ミリ秒で設定
- タイマーコントロール アクション [OnTimerStart] に、データ登録(追加)処理を記述
- テスト実行で1分間隔でデータが登録されることを確認
- 保存して発行
タイマーコントロールの[OnTimerStart]というイベントが、指定したミリ秒単位に発生するんです。そこに処理させたいロジックを置いておけば定期処理の完成です。ボタン押下で処理が実現できているのであれば、その処理を [OnTimerStart] アクションへコピペしてみてください。
タイマーの時間はミリ秒で設定できますので、実現したい処理にあわせてチューニングしてください。また、タイマーコントロールの表示をOFFにすればアプリの画面上から見えなくなります。隠したい場合などプロパティを色々探してみてくださいませ。
※注意点※
PowerAppsのアプリはスマホ等で実行している際、非アクティブ(別アプリの裏側とかにPowerAppsのアプリがなった場合)はタイマーコントロールが停止してしまいます。なので、バックグラウンドで実行させてロギングする、といった利用方法が現状できない点にご注意ください。
ちなみに、この「PowerApps + Flow アプリ作成研究所 in 名古屋」って名前が長いですよね。下記の日程で半日かけた勉強会開催が予定されています。PowerApps、MS Flow、(Power BI もね!)に興味がある方、どんなモンか知りたい方は、是非ご調整のうえご参加くださいませ。
日付:2018/10/20(土)
時間:13:00 〜 17:00
場所:Microsoft 中部
募集人数に限りがありますので、お早めにどうぞ。
(´-`).。oO(略称を誰か決めてくれるとうれしいなぁ。)
ひと目でわかるPowerAppsノンコーディングでのビジネスアプリ作成入門 (マイクロソフト関連書)
- 作者: 株式会社イルミネート・ジャパン奥田理恵
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2018/05/31
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る