2017年6月1日に急きょサービス内容が変更されたPowerBI。今回はそちらを自分なりに整理してみたいと思います。
Q:「何が変わったの?」
A:「ライセンス(≒お金のかかる範囲)が変更になりました」
ということで、無償と有償の範囲が変わってます。
■Power BI 無料ライセンス
料金:無償
登場当初から変わらず無料で利用可能なPower BI Desktopを基本とした無料ライセンスです。Power BI Desktopによるクライアント側での、分析、ダッシュボードの作成によるビジュアライズ、Power BI サービス(Web版)によるブラウザー上での利用等が実施できます。そこだけ聞くと変わってないように見えますね。大きな変更点としては「レポート開発/評価の位置づけのライセンス」と明記され、パーソナル(個人)利用を目的とする、となります。つまり「個人向けですよ」ということ。
(。´・ω・)ん? 何が個人向けなの?
答え:「共有」ができなくなりました。
Power BI サービス(Web版)、Power BI Mobileでの利用も可能なようですが、共有ができなくなってしまったので基本的に自分自身しか閲覧できない、という状況になります。以前は、オンプレDB等に接続しない限り、Office 365等で利用しているAADの範囲でPower BI サービスを利用した共有が可能だったんですけどね・・・。その「共有」が無料の範囲ではなくなった、ということでしょう。
ちなみに、Power BI で作成したダッシュボードで「Webに公開」という機能がありますが、ワールドワイドへ問答無用に全力公開する機能なので、不特定多数の方から閲覧される可能性が発生します。おそらく皆さんが利用したい「限定公開」と異なる点、ご注意ください。
■Power BI Pro
料金:1名当たり ¥1,090/月
変更前と変わらず、AADのグループを利用したアクセス制御や共有の管理なども実施できるライセンス。
変わったことはProライセンス自体では無いようにみえます。が、無料ライセンスと絡めて考えると「作成したレポート共有のために必要」なライセンスとして明確化された、という感じでしょうか。検証してないので何ともアレですが、おそらくPower BI サービス(Web版)を利用してブラウザー上でダッシュボードを共有する場合、作成者以外にも、閲覧者全員にProのライセンスが必要になると考えられます。
■Power BI Premium
料金: ノード数+(Proライセンスx人数)
なんのこっちゃ、よくわかりません。間違いを恐れずに表現すると「大規模向け料金体系」です。Proのように人数x金額、ではなく”ノード”と呼ばれる単位で課金が発生する仕組み、という感じでしょうか。詳しくは下記をご覧ください。
Power BI Premium とは | Microsoft Power BI
あと、よくある質問系もどうぞ。
Power BI Premium のよく寄せられる質問 | Microsoft Power BI
Q:Power BI Premium とは何ですか?
A:Power BI Premium は、以下を含む新しい容量ベースのプランです。
「Premium枠の中であれば追加ライセンス不要で自由に利用できるよ。共有をするにはProが別途必要だけどね!でも、Premiumだと専用のスケールとパフォーマンスになるよ」ってトコでしょう。Premiumは場所代、Proは道具代(主に共有用)、と考えて差し支えないかと思います。Power BI を業務やサービスでゴリゴリに利用される方であれば、Premiumの選択肢になるのかな、という感想です。
料金は下記サイトにて確認することができます。Power BI Proの無料試用版申し込みも同じトコから可能です。
小さな文字で書いてありますが「教育機関、行政機関、および非営利団体向けの料金もあります。詳細については、Microsoft にお問い合わせください。」とのことですので、該当する方々はお問い合わせされると良いかと思います。と、言うか、料金体系が不明確なので、皆さんがやりたいコト、得たい効果などを取りまとめておいて、MSさんやMSパートナー企業へご相談いただくのがベターかと思います。
参考までに、Power BI Premiumの料金計算ツールも提供されております。興味のある方は下記へアクセスしてください。
https://powerbi.microsoft.com/ja-jp/calculator/
しかし、相変わらず有償の範囲がわかりづらいですよね。また、Power BI 勉強会などでしっかり質問して、おさらいをさせてもらおう、と思ったのでした、と吐露して今回は以上となります。
■参考にしたURL